巧妙すぎる原理によってマジックマニア達を唸らせた「Alternative」の考案者であるHideo氏が、ユニークな予言トリックを考案しました。
今回の作品「Vivaldi」のコンセプトは一言で言えば、「超簡単で超シンプルな予言」です。
よくできた予言トリックには、二つの条件があります。
一つは、選択が自由であること。
つまり、予言と同じものを選ばせることは到底不可能に見えることが必要です。
もう一つは、予言が唯一のものであること。
つまり、予言を後付けで用意することは到底不可能に見えることが必要です。
「Vivaldi」は、その二つの条件を見事に満たしています。
しかも、「超」がつくほど簡単です。
これだけフェアで不思議でありながら、ここまで簡単な予言トリックはちょっと見たことがありません。
一人の観客にお手伝いをお願いします。
二組のトランプを使います。
初めに一組は脇にどけておきます。
残りのトランプの中から観客の意志に従って、一枚のカードを観客に選んでもらいます。
観客は自由に選択を行ったはずですが、最初から脇にどけておいたトランプを広げると、52枚全てのカードがA〜Kの順に揃っており、よく見ると、「1枚だけ真っ白」なカードがあります。
つまり、カードが「一枚だけ欠けている」のです。
もちろん、そのカードが観客の選んだカードです。
非常に不思議な予言トリックですが、次の事実によって、あなたはさらに目を丸くして驚くでしょう。
演者は最初からどちらのトランプにも全く触っていないのです。
すなわち、カードを選ぶのも、予言を示すのも、全て観客自身の手によって行われたことになります。
複雑であるが故にタネの追えない作品はいくらでもあります。
しかし、限りなくシンプルでありながら、発想の盲点をついてくるような作品は、めったにありません。
「Vivaldi」には、シンプルさと巧妙さが見事に同居しているのです。
こんな予言トリックを待っていました。
「Vivaldi」は、非常に簡単な予言トリックです。
「セルフワーキングトリックか」と思われるかも知れませんが、セルフワーキングと呼ぶのもどうかと思うほどです。
なぜならよくあるセルフワーキングにありがちな不自然な動作や複雑な動作もないからです。
とにかく簡単であることは、演者にとっても観客にとってもHAPPYです。
「Vivaldi」は、シンプルなトリックであるが故に、あなたのアイディアを刺激する、広い応用可能性を秘めています。
また、観客自身がカードを選択する方のトランプは、レギュラーデックであるため、そちらのトランプで何かお好きなトリックを演じたり、あるいは、「Vivaldi」を演じた後に、好きなトリックを演じたり、手順の中に自由自在に組み込むことができます。
Vivaldi
内容
・ 「Vivaldi」用特製デック(バイシクル赤 or 青)
・ 解説書
※観客がカードを選択するデック(レギュラーデック)は付属しませんので、
各自ご用意ください。