ASIS Tributeとは
ASIS Tributeとは、A Study In Secrets厳選のトリックに対して、ASISオリジナルのアプローチを加えた、作品群です。
素晴らしい原案トリックに敬意を表し、原案商品+ASISトリック(解説書及びギミック)という、A Study In Secretsでしか手に入らないパッケージとしてお届けいたします。
第一弾「WWW」は、原案商品「The Web」に加え、
48ページ、写真73枚の解説書が付属します。Tributeとはいえ、作品に対する力の入れ方は、ASISオリジナルと変わりありません。
舞那&新沼
初の本格的共作にして最凶作
こんにちは。
A Study In Secretsの新沼研です。
舞那&新沼、初の共作「WWW」をご紹介します。
「WWW」はJim Pace氏の名作「The Web」をベースに私と舞那遊で作り上げた強力なカードマジックです。
もともと、「WWW」の発案は、舞那遊によるものでした。
その着想に面白さを感じた私は、すぐにベースとなる手順を作り、それから二人でキャッチボールをするように手順を練り上げ、出来上がったのが「WWW」です。
私はかつて、この「The Web」という作品を見逃していました。単なるビックリ箱で、原理的に面白いところのない作品だと感じていたためです。
もしあなたも私と同様に、この強烈な作品を見逃していたとすれば、それはとても勿体ないことです。
今作「WWW」は、私自身がマジックにおけるインパクト、エンターテイメント性について考え直す非常に良い契機となった作品だと感じています。
「Tribute」と称していますが、オリジナルに掛けるのと同じだけ心血を注いで作り上げた、ASISの自信作です。
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<現象>
あなた(=マジシャン)は4枚の白いカードを取り出します。4枚の裏表を改めたのち、あなたは一枚のカードにクモの絵を描きます。
「このクモは、生きているんです。」
そう言って、クモのカードを振ると、カード一面にクモの巣が現れます。クモの巣のカードを観客の手の上に乗せ、その上で残りのカードを振っていくと、
伝染するように一枚ずつ白いカードにクモの巣が増殖していきます。
マジックは無事クライマックスを迎えるかと思われたさなか、
トランプに描かれていた「クモ」が消え、行方不明となります。
「あれ・・・クモ、どこかにいませんかね・・・?」
4枚のカードには、クモの「巣」が残るばかりで、どこにも「クモ」がいません。
観客がクモを探そうと手元のカードを返そうとすると…
「!!!」
観客は自分の手の甲に「クモ」が張り付いているのを発見し、悲鳴を上げます。
説明不要!
戦慄のクライマックス
観客の手に「クモ」のイミテーションが張り付いているという「The Web」のクライマックスは、
数あるカードマジックの中でも、最も強烈なものの一つです。
「WWW」でも、同じ恐怖が観客を襲います。
「The Web」は知っていたけれど、どうも食指が伸びなかったという方は、是非この機会に、この最凶のカードマジックを入手されることをオススメ致します。
一度演じたら最後、病みつきになること請け合いです。
不朽の名作「The Web」
に対する理論的アプローチ
原案「The Web」はカードマジック史に残る名作ですが、強烈なクライマックスとは対照的に、そこに至るまでの手順は、非常に簡易なものとなっています。
・なぜ、白いトランプを使うのか
・なぜ、クモの巣が出てくるのか
・なぜ、クモが出てくるのか
そういった
演出・手順上の背景を補強し、よりマジックとしての不思議さ・面白さを追求した作品が、「WWW」です。
さらに今回の「WWW」には、
「新沼Ver.」「舞那Ver.」の二種類の手順が収録されています。
現象はどちらも大筋で同じです。しかし、クライマックスに至るまでの表現方法が大きく異なります。
同じテーマ、同じ道具を使って、ここまで表現方法が変わるのか、ということを知ることのできる好例です。
二つの「WWW」は、
38ページ、写真63枚というボリュームで、細部まで分かり易く解説されています。
是非、お好きな方の手順を演じてください。
新沼によるNotes
「共作のススメ」
「WWW」はA Study In Secrets初の「共作」として発表する作品です。
私は、この「共作」をテーマに、「共作」が如何にメリットのある創作方法なのかということをNotesで書いています。
もしかしてあなたは
「一人で創るのも難しいのに、共作なんてとても…」と思われるかも知れません。
しかし、そんなあなたにこそ、「共作」の秘めたる可能性を知ってもらいたくて、Notesで取り上げました。「共作」はむしろ、
一人で創るよりも簡単な創作方法です。そして、
一人では決して作ることのできない、ユニークな作品を生み出す、強力な方法でもあります。
これを読めば
あなたもきっと、誰かと一緒に作品を創りたくなるはずです。それほど、「共作」は楽しく、有意義な創作方法なのです。
舞那によるNotes
「WWWの徹底詳細解説」
「WWW」の発案者である舞那遊は、「WWW」に至る着想の背景、手順構成ができるまで、WWWにおけるサトルティを詳細に考察・解説しています。
その中で、WWWという一手順には収まりきらない、数多くの発想のヒントや演技上のサトルティを明らかにしています。
例えば、
・自分らしい作品を創るために、日頃から心がけるべき行動
・構えている観客に初めにリラックスしてもらう効果的な方法
・「演出」と「手順」を相互に補完させ、マジックとしての完成度を高める方法
などなど
舞那遊らしい、
実践的なマジックの実演・創作に関するアドバイスが満載です。実践派のあなたであれば、WWWの手順を超えて、多くのものが学べるはずです。
勿論、原案「The Web」も
完全に付属します
「WWW」は「ASIS Tribute」第一弾作品です。
「ASIS Tribute」は、原案に対して敬意を表し、独自のアレンジを加えたパッケージとして販売するものです。
「WWW」には、原案「The Web」に
必要なギミック、特製カード、英語解説書(日本語訳付)が完全に付属しますので、原案を含めて作品をお楽しみ頂けます。
<Special Bonus Trick>
by 新沼研
「The Web」+「○○○」=“SM”
「WWW」は、「The Web」をベースとしたトリックです。
「WWW」を作るうちに私は、
「The Web」のギミックは全く別の可能性を秘めているのではないか、という発想に至りました。
様々な可能性を模索しながら、「The Web」のギミックと「とあるメジャーなカードマジック」を組み合わせ、「The Web」とは全く異なるトリックに仕上げたのが、この「SM」です。
組み合わせのアイディアこそがこの作品の要であるため、詳細は伏せますが、過去に発表した私のトリックの中では、
良い意味で、最も私の作品らしくないトリックに仕上がっています。
「WWW」をリリースすることがなければ、私はこのトリックを
密かなペットトリックとして、マジシャン仲間には教えずに愛用していたでしょう。
今回、「WWW」をご購入頂いた皆様にのみ、スペシャル・ボーナス・トリックとして公開致します。
“World Wide Webのアイデアが降りて来た時、「これは新沼の手順構成力を持ってすれば、面白い作品になるに違いない」と私の直感は告げていました。
しかし、二人の力を結集して、ぶつけ合った末に出来上がったモノは、私の直感を遥かに上回る作品だったのです。
World Wide Webはびっくり箱の要素が強かったThe Webを、「芸術的マジック」にまで昇華できたと自負しています。”
舞那 遊
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・「The Web」(ギミック、特製カード、日本語訳つき解説書)
・「WWW」用 ブランク・カード 一式
・「WWW」解説書ブックレット(A5、48ページ) 一冊
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<価格>
定価:
4,480円